石油と税金の関係

年明けに一度UAEの税金について書いた事があるが追記である。
UAEだけでなく、湾岸諸国のカタール、バーレーンにも法人税がなく、サウジアラビア、クウェート、オマーンは法人税はあるが、湾岸諸国全ての国には個人所得税が無い(0%)なのである。
厳密にはUAEも外国の銀行や石油関連会社などにはあり法令はあるらしいが、一般企業の法人税はゼロ。

普通の国や企業からしたら、これは非常に画期的であり仕事をする方は楽である。
財務諸表作成不要(とは言わないが)、会計監査、税務監査など無いのである。日本企業の拠点であれば資料は出すが税金を払う必要は無いので税金対策する必要が無いのである。
その業務に関わるマネージメントや経理の人達がこちらに赴任したら、いかに今までの仕事が無駄であったかわかるのではないか。
儲かっている組織は資金を投資に回したり好きな事が出来たり、儲かったお金で国民(組織の人間)に還元する事が出来るし、それでも余ったお金は必要な人や組織に寄付したり出来るのである。
個人レベルでは所得税も無いので、青色申告不要、脱税が無いので税務菅などが不要などいい事づくしだ。

一つだけ仕事をしてて困った事がある。
これらの国々の人と取引を開始しようとするとき、我々の固い頭ではつい財務状況を確認しないと取引が出来ないと言って、財務状況を提示して欲しいなどと言うものなら、立ち所にそんな物はないし公開しないという返事である。まあ確かにそうだなと思ったので、どこかに頼んだ調査資料をもとにするしかないと思ったのであった。
石油が取れなくなったらお前らどうするんだと思いながら、石油がなくなるまでここに居ないし、当分は続くであろう現実の世界を生きて行くしかないと感じた昨今である。。


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