中東情勢は複雑でわかりにくい

中東情勢は日本からだと馴染みが薄いので中東戦争やイスラム教やテロなどと色々とややこしいし、ぜんぜん分かろうともしなかったのであるが、実際にここで仕事をしようと思うと歴史や宗教を勉強した方が良いと思い、このような時期なので本で情報を収集しようと何冊か読んでいる。

わかったことは、第1次大戦でオスマン帝国が滅びた事が大きかったのではないかと思う。
その影響で欧州特に英仏が第2次大戦後にアラビア半島や北アフリカの領土を勝手に決めて、民族などを考えずに直線を引いて国境を定めた事や、パレスチナの人や土地の事は考慮せずに、ユダヤの人に同情してイスラエル建設を賛成した事が始まりのようである。
中東問題とはまだ100年も経ってない歴史的には最近のことだ。
そしてイランとサウジアラビアの問題も、イスラム教の宗派と言うよりは中東の盟主になりたいので敵対している。サウジアラビアに武器を売りたいアメリカとサウジ及びイスラエルが結託してイランを敵対視している。

イランの方が2000年以上続くペルシャ文明があり、歴史的にもアラブより圧倒的に長く、アラブ諸国は建国わずか50年である。ペルシャ人はアラブ人のことを下に見ているのも無理はない。
アラブ諸国は原油が発見される100年ほど前は細々と漁業や駱駝に乗って生活をしていた民族だ。

イラン革命は石油を国有化しようと思ったイランを英米が阻止しようと傀儡政権を立てて西洋化を進めたのがきっかけになりイスラムの信仰に立ち返る事で起こった革命だ。そしてアメリカに亡命した国王の身柄を引き渡し要求したのをアメリカに断られたので、イランの若者を中心にアメリカ大使館を440日以上も占拠した事が今でもアメリカとイランの関係が悪い原因である。

原油が見つかってから湾岸諸国の覇権をめぐる争いが続いているが、アメリカでシェールガス革命があり輸入する必要がなくなっただが、それでも宗教や民族や土地や盟主が複雑に絡み合っているようである。
アメリカの大統領がトランプからバイデンに変わり、ビジネスマンから政治家に変わったのでこれから良い方向になって行って欲しいと思う。
バイデンさんは、サウジアラビアの皇太子やイスラエルの首相に就任以来連絡をとったのが、1ヶ月以上経ってからだそうだ。トランプは就任後3日以内に両者に連絡を取った事を考えると雲泥の差である。
サウジには武器を売らないらしいし、イランとの核合意も見据えており、パレスチナの指導部との関係修復を言及したのは就任後1週間である。
サウジアラビアもカタールとの国境閉鎖を解除したし、イランと仕事をしている企業に取っては朗報である。
イランやシリアの経済制裁も解除してもらえるよう願いたいものだ。

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