サウジアラビアとUAE

昨今サウジアラビアとUAEの関係が良くないらしい。
今でも飛行機が飛んでないので、コロナは終息に向かっているのにUAEからサウジには出張に行けないのである。

元々はUAEとサウジアラビアとは仲が良く、アブダビの皇太子がサウジの皇太子のメンター的役割だったほどだ。
ところが昨年くらいから雲行きが怪しくなってきており、OPECに関する協議でもUAEの反対で決裂する事態になったのだ。
お互いの利害が一致してないのが原因らしいが、微妙な緊張関係になってきている。

イエメンへの軍事介入でもサウジ・UAE連合だったのが、実はUAEがイエメンの違う独立派を支援してたらしい。
対イランでもUAEとサウジでは温度差があるようだ。サウジは政治経済ともにイランとは対立しているが、UAEは経済的には深く結びついているからだ。

カタールがGCCの国との国交を断絶していたが、今年1月にサウジアラビアとカタールの関係は正常化したのであるが、
UAEは関係改善に及び腰である。
元々イスラムの派閥でもサウジアラビアとカタールは同じワッハーブ派だが、アブダビはマーキュリー派なのである。
カタールが両国を不仲にしようと試みたとの話もある。

今年の2月頃にサウジアラビアが2024年に同国内に拠点をおかないと、サウジ政府との取引を停止するとの発表を行った。我々のビジネスは殆どがサウジアラビアの代理店を通して販売しているので関係ないと思っていた。
ところが入札の案件が多いこの国の決まりは、入札に応札するのはサウジアラビアにある代理店ではなくて、製造メーカーが直接行わなければいけないのだ。

サウジアラビアはドバイを中心に、外国企業がUAEに拠点を置きサウジアラビアと商取引をしているのが気に入らないのか、サウジアラビアに投資を呼び込みたいのだ。サウジの首都リヤドがドバイに代わり中東の中心にとの思いだろう。
個人的にはUAEは経済の自由度だけでなく、外国人が人口の9割である事や、アルコール購入の自由度などを見ると、
サウジアラビアに行く外国企業は多くないのではないか、サウジの国策とは言え取り合えず会社は設立するにしても、実質はドバイからのオペレーションになるのではないかと思ってる。

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